ナラハラオートテクニカルはアルミ合金の精密切削加工が得意です。

木にもいろいろな種類があるように、アルミにも沢山の種類があり機能や用途によって使い分けています。

アルミ全般の特徴としては、軽い(鉄の1/3)・加工性が良い・さびにくい・熱伝導率が高い。

特に軽い!ということで幅広く使用されていますね。

ざっくりと特徴をご説明しますね。

 

「A5052」は弊社のような切削加工業が使用するアルミでは一番流通量が多いアルミ合金です。

切削性がよく、ロボットや半導体製造装置、食品製造装置等、精密機器に幅広く使われています。

弊社では80%ぐらいがA5052です。アルマイト性もいいですね。

ドリルで穴加工をすると切粉が繋がりトラブルの原因になるので加工条件等ノウハウが必要ですね。

板厚や平面度などでグレードもたくさんあり板厚のバリエーションも群を抜いて多い材料です。

「A1050」は純アルミ(純度99.5%以上)で柔らかく粘っこい、電気、熱伝導率が高くプレスやへら絞り加工で多く使われます。

熱伝導率がいいので熱交換機やパイプ等に多く使われます。鍋もA1050かな?

逆に柔らかすぎて切削加工にはあまり向きません。

 

「A2017」。別名ジュラルミン。A5052より強度があり切削性も良いです。サクサクしているため切粉もポロポロしていて微細加工にも向いています。

航空機や自動車用部品に多く使われています。アルマイト性・溶接性は劣ります。

 

「A2024」超ジュラルミンとも呼ばれ高強度です。切削加工性にも優れ航空機用・ボルトなどにも使われます。 弊社ではあまり加工機会はない材質です。

「A5083」 高耐食性・溶接性に優れています。強度も強いです。船舶構造材・プラント用フランジ・溶接構造材に使われます。

 

「A6061」主に自動車・油圧部品・半導体製造装置・分析機械等に使われます。加工性も良好です。熱処理により高い強度が得られます。

弊社ではA5052の次に加工機会が多いですね。

 

「A7075」超々ジュラルミン。アルミ合金中最高強度でS55Cと同程度の硬度を有します。主に金型や治工具 として使用されます。

重量は鉄の1/3ですが価格は3倍以上します。硬度・強度を下げずに軽量化も可能。硬いですが切削性は良好です。

 

ほんとにごく一部、代表的なものを列挙してみました。また、上記は板材のみで丸材はまた沢山の種類があります。

↑こちらはA5052の切削加工品。板厚200mmx250mmx900mmの弊社にしてはほぼMAXなサイズです。約80%が切粉になってしまいます。この後黒アルマイト処理を施します。

 



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