弊社の主力事業はマシニングセンターによる「切削加工」。
切削加工って?
材料の不要な部分を削って必要な形状にする加工方法です。
分かりやすいところでは、鉛筆を削るのは切削加工ですね。
切削加工の特徴は
①精度が出しやすい。
弊社では通常0.01mm単位の寸法コントロールをしています。
高精度な工作機械が必要なのは当然ですが、金属は熱膨張による変形もあるので工場内の温度管理にも気を使います。
②金型が要らない。
高価な金型が要らないので精密で少量必要なモノづくりに向いています。
(まさに弊社はココに特化して、1個2個しか必要のない精密部品を日々製造しています)
一般的に大量生産品にはプレスや射出成型といった金型を使った製造方法が用いられるので、私たちの一般生活品に切削加工品は少ないです。コスト的にも不利です。
でも、例外もあります。
Apple社のiphoneやipadの筐体は切削加工で作られています。
あれだけの量産品をどうして切削加工で作るのでしょうか?
弊社も1台設備してあるファナックのロボドリル。
iphoneの製造を請け負っている中国の工場には、この機械が25万台!!あるといわれています。
あれだけの量産品を短い期間に量産するには金型も数百・数千個用意して生産する必要があると思ます。
もし、何らかの不具合が発生し筐体の一部を1mm寸法変更しなければいけなくなったらすべての金型を修正するのには多くの時間と費用が必要ですよね。
でも切削加工であれば1台のパソコンでプログラムを変更し、工作機械に一斉に送信すれば瞬時に形状変更に対応できる。
近年はモデルチェンジのサイクルも早く、不具合対策も瞬時に行えるよう金型レスの製品作りも注目されています。
今朝、会社に行ったらアルミの骸骨がありました。