へぇ~~~、ナラハラさんて樹脂もできるんだ!
と、よく言われます。
弊社はアルミの精密加工のイメージが強いと思いますが、樹脂加工も得意です。
紙ベークライトナチュラル
絶縁性に優れ、耐摩耗性も高いですが、素材は積層材のような感じで欠けたり割れたりするので
エンドミルの入れ方や切削量等、加工工程に工夫が必要です。
MCナイロン
機械的強度が強く耐久性も高いです。
非常に粘っこいので加工後のバリ取り等仕上げ作業に手間がかかります。
ジュラコン
デルリンとも呼ばれますね。切削性がよく加工しやすい材料で弊社では加工頻度が高いです。
ポリプロピレン
ビニール袋の固まりです。流通量が多く安価で、特に耐薬品性が高く、弊社では分析装置関係の部品に多く使います。
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
炭素繊維で編んだ布状のシートを重ねて樹脂で固めた複合素材です。
軽量化の切り札!といわれる注目素材で、航空機や自動車・バイク・自転車・釣り竿・ゴルフシャフト・・・と軽くて強度が必要な用途に使われます。
まだまだ高価で流通量は少ないですね。また炭素繊維1本1本はとても固いので、刃物への影響が大きいのと、織った布が折り重なっているのでむしれや毛羽立ち等
加工方法も難しいですね。
こちらはダイフロン(白)とサンフロン(灰)。
こちらはフッ素系樹脂で耐薬品性や潤滑性に優れています。
ダイフロンは寸法安定性も良く変形や年経時変化が少ない。逆にサンフロンは熱膨張率が高く、手で持っているだけで0.02mm位すぐに寸法変動してしまいます。
なかなか高価で不良にするとダメージ大きいです(汗)
一般に流通している樹脂であればほとんど入手可能で1個から精密加工致します。
樹脂の難しいところは寸法変動が大きいこと。
金属の切削加工では一般的に0.01mmの寸法コントロールが可能ですが、樹脂は加工後に反ったり、歪んだり、膨張、縮小
することも多く寸法管理が難しいですね。
樹脂は本当に沢山の種類があって、用途や特徴も様々なのでとても面白い材料です。