こちらはよく使う高精度アルミプレートです。
高精度アルミプレートはこのようにビニールシートが貼ってあります。
アルミは柔らかいのですぐに傷がついてしまいます。
キズの予防と、アルミも種類がいろいろあるので判別目的でこのようなビニールが貼ってあります。
私たちは精密部品を作っているので、どんな高額な加工品でも少しの傷で価値がなくなってしまいます。
何かをぶつけたり、製品自体を落としたりしたらほぼ不良品になってしまうので取り扱いにも神経を尖らせます。
更に製品を削ると切粉が出ます。
その切粉で製品に傷がついてしまうこともよくあるトラブルです。
そんなトラブルを回避するためにビニールシートを張ったまま加工します。
加工中はこんな感じですね。
これでも切削条件(回転数と送り)に問題があると刃物に切粉が絡まりビニールを破って傷がつくこともあります。
製品を早く削る切削条件も重要ですが、切粉で傷をつけない切削条件もノウハウの一つです。
中には傷をつけない目的で加工工程を増やしたり工夫することもあります。
いつも隣り合わせの傷。
仲良く付き合っていきましょう。