切削加工


投稿日:2019年11月27日


弊社の主力事業はマシニングセンターによる「切削加工」。 切削加工って? 材料の不要な部分を削って必要な形状にする加工方法です。 分かりやすいところでは、鉛筆を削るのは切削加工ですね。 切削加工の特徴は ①精度が出しやすい。 弊社では通常0.01mm単位の寸法コントロールをしています。 高精度な工作機械が必要なのは当然ですが、金属は熱膨張による変形もあるので工場内の温度管理にも気を使います。 ②金型が要らない。 高価な金型が要らないので精密で少量必要なモノづくりに向いています。 (まさに弊社はココに特化して、1個2個しか必要のない精密部品を日々製造しています) 一般的に大量生産品にはプレスや射出成型といった金型を使った製造方法が用いられるので、私たちの一般生活品に切削加工品は少ないです。コスト的にも不利です。 でも、例外もあります。 Apple社のiphoneやipadの筐体は切削加工で作られています。 あれだけの量産品をどうして切削加工で作るのでしょうか? 弊社も1台設備してあるファナックのロボドリル。 iphoneの製造を請け負っている中国の工場には、この機械が25万台!!あるといわれています。 あれだけの量産品を短い期間に量産するには金型も数百・数千個用意して生産する必要があると思ます。 もし、何らかの不具合が発生し筐体の一部を1mm寸法変更しなければいけなくなったらすべての金型を修正するのには多くの時間と費用が必要ですよね。 でも切削加工であれば1台のパソコンでプログラムを変更し、工作機械に一斉に送信すれば瞬時に形状変更に対応できる。 近年はモデルチェンジのサイクルも早く、不具合対策も瞬時に行えるよう金型レスの製品作りも注目されています。 今朝、会社に行ったらアルミの骸骨がありました。  

外出自粛生活


投稿日:2020年4月30日


終息の兆しが見えない新型コロナウイルス。 弊社も急激な受注減で生産現場は休業中です。 緊急事態宣言も1か月程度延長されるようですし、生き残るために我慢の時です。 そして趣味である自転車レースも全てキャンセルとなり、郊外を自由に走り回ることすら難しい社会情勢。 そんな自転車人たちに今、「自宅でローラー!」が俄然注目されています。 そんなご時世、自転車友達からローラー台のパーツ製作依頼が来ました。 ロードバイクよりホイールベースの長いマウンテンバイクを使用するためにローラー台の延長ステーと、ハブ幅が違うのでスペーサーを製作しました。 そしてバッチリ装着できました!と画像も送っていただきました。ありがとうございます。   外出自粛生活に微力ながら貢献出来てうれしい限りです! これでGWはローラー三昧ですね(汗)。

テクノロジーフライデー


投稿日:2020年10月19日


金曜日は東京都江東区にあるDMG森精機グローバルヘッドクォーターへ。 「DMG MORI テクノロジーフライデー」というセミナー&ショールーム見学に従業員と参加しました。 コロナの影響で工作機械の展示会や一般の展示会も開催されないので、丁度良い機会です。 昼に到着するとまず昼食です。 今半のすき焼き弁当!豪華だ!美味しい!おかわりしたい! 今回は「加工機と計測技術の融合」をテーマとしたセミナーを視聴し、 ショールーム見学へ。 弊社工場もこんな雰囲気にしたいな~。とてもきれいで洗練されたショールームです。 ちなみに本テクノロジーフライデーはコロナ対策もあり非常に少人数での開催で、当日は弊社従業員含め20名以下程度での開催でした。 参加者は少人数なのに対し、30台近くある工作機械にはそれぞれ説明員が付くあたり、さすがDMG森精機クオリティーですね。 参加してくれた従業員には、「私たちの近未来」をイメージしてもらいたかったのですが、どうだったかな? 最新の工作機械とテクノロジーに触れて、少しでも視野が広がればいいですね。   帰りの車で、感想を聞いてみると、 5軸加工機のテーブルがグリグリ動くのがカッコよかったです!(若手男性社員) グリグリ?(汗) 中に工具がいっぱい付いているNC旋盤がかわいかったです!(女性社員) かわいい?(汗) いずれも弊社では設備していない種の工作機械の話。 いいじゃ~~ないですか! なかなかおススメです!

ボーリング


投稿日:2021年4月8日


ボーリング。 とてもポピュラーなスポーツですよね。 でもボーリングってボーリング場でないとできない! なのでこれまでボーリングの玉をボーリング場以外で見たことはありませんでした。 そんな玉がナラハラの工場にやってきました。 なんでしょう!この違和感。 詳しい加工内容はNGなんですが、ボーリングの玉にマシニングセンターで切削加工しました。 球体に加工をするのもあまり機会がないのでクランプ用の治具も作りました。 この試作がうまくいくと数10個単位で加工を行うそうです。 工場内がボーリング場みたいな光景になるのかな?

50年


投稿日:2022年5月10日


1972年5月1日設立の株式会社ナラハラオートテクニカルは 2022年5月1日 50周年を迎えました。 これまで関わったすべての方々に感謝し、一層の努力・挑戦・変化をしていく所存です。 そして次の50年へ向けてスタートを切りました。 今後ともご支援ご愛顧を賜ります様お願い申し上げます。   株式会社ナラハラオートテクニカル 代表取締役 内野真治    

新製品


投稿日:2019年12月9日


「NA」designの新しい商品のスマホリングです。 この商品、法政大学キャリアデザイン学部との共同プロジェクトで、学生と一緒に取り組んで生まれたもの。 全くのノープランから開発→販売にこぎつけました。 こちらはフリーマーケットアプリcreema https://www.creema.jp/item/8285826/detail にて販売していますので、是非学生への応援も兼ねてご検討ください。(近々値下げします) アルミ削り出し(リングの動く溝は精度が必要!)で艶消し黒アルマイト。 狼のイラスト(こちらも学生のオリジナルデザイン)とNAのロゴはレーザー刻印です。 ポイントはリングが可動式で動く!こういったコンセプトの商品はあまりないようです。 学生たちのアイデアを商品にするために製造と販売(特にコスト面)はとにかくたくさんのダメ出しをしました。きっと学生たちも、心折れそうになったのではないでしょうか? だって自分たちの思い通りに作ると1万円とか2万円のスマホリングになっちゃうから!そのコスト押さえるのに何万個も量産できないし! と、製造上の制約やコストの制約に縛られながらの商品開発でした。 リングの取り付けや梱包も学生たちが行いました。 新しい商品を生み出すって楽しいけど大変。リアルな商品開発を体験したのではと思います。 12/20にはこの授業の成果発表会もあります。あとひと頑張り!

FIAT


投稿日:2020年5月11日


昨年9月にWEBSITEを新しくしてからワンオフパーツの相談が急激に増えました。 現物を送るのでFIATの部品が作れませんか? という依頼です。 送られてきた鋳物部品はいろいろグズグズになっていて使用するには問題がありそう。 寸法を計測し、3Dデータに。 2Dの図面とプログラムを作成し、 アルミの無垢材から削り出します。 こうやってもう入手できないパーツを0から作り、古い車が再び動き出す。 嬉し~じゃ、あ~りませんか!! そしてこの削り出しパーツは世界に1個!! スペシャルだ!  

マシニングセンター


投稿日:2020年10月19日


弊社ではマシニングセンターという工作機械を使って精密部品を製造しています。 切削加工=材料の不要な部分を削って必要な形にする加工方法。 例えば鉛筆をカッターで削るのは切削加工ですね。 精度が出しやすいのが特徴ですが、一般的に量産には向かない加工方法です。 金型が不要なので精密部品を少量必要な際には切削加工が用いられます。 オークマMV46-VA。(上記はNC円テーブルを装備し同時4軸加工が可能です。) 0.1μm単位で制御されている高精度マシンです。 弊社ではこの機械を3台設備しており、導入した時期が異なるので外装は若干違いますが、基本的に同じ機械です。      非常に高速で精度が高く、高能率加工が可能です。 他社のマシニングセンターでも同クラスのライバル機は多く、大衆向けといったらいいでしょうか? でも、大きな特徴はサーモフレンドリーという機能が備わっていて、温度変化に対し機械の姿勢変化を自動で補正してくれる特徴があります。 性能と価格のバランスが取れた機械ですね。   機械の可動域はX1050mm Y560mm Z460mmで主軸は15000min-1と、高速主軸を装備してます。 弊社ではアルミの加工が多く、やわらかいアルミを削るには10000min-1以上の回転で加工するのが理想的な状況が多いためです。 機械を動かすには、3D CAD/CAMによるモデリングとプログラミングもできないとオペレート出来ません。それなりの専門知識が必要です。   この機械には32本のツーリングが装着できます。こういったツーリングも社内に300本ほどあるでしょうか?   基本的にバイスにワークを固定して加工します。当然ですがバイスを削ってしまう訳にはいかないので、固定方法や加工順、治具の作成等は作業者の経験とセンスにかかっています。 手前味噌ですが、弊社は1個2個の試作品を素早く正確に加工できる技術力(=経験値)の高いスタッフで競争力を保っています。 ちなみにこのマシニングセンターは本体・バイス・ツーリング・エアーを供給するコンプレッサーを含めると2000万円弱といったところです。  

話題のビール


投稿日:2021年4月27日


最近話題のビール。 上面の蓋が全面パカッと開いてジョッキで飲んでいるようなゴクゴク飲める缶ビール。 品薄で生産が間に合わないそうですね。 このご時世、なかなか居酒屋でジョッキでビールを飲む機会がなく、家で飲むにはとてもいい商品です。 この缶の開発にはなんと4年が費やされているそうです。 おそらく缶の開発や生産ラインの改修には多くの費用も掛かっていることが容易に想像できます。 蓋を開けるときめ細かい泡が出てくるのは、特殊な凹凸の塗装が焼き付けてあり、細かなクレーター状の表面に なっているとのことでした。 ビールも他社や他商品と差別化が難しい商品。TVコマーシャルが盛んな商品の一つですよね。 久々にインパクトのあるイノベーティブな商品が出てきました!   我が社も他社との差別化を図るべく、イノベーティブな商品や技術、サービスを生み出していきたいものです。

設備投資


投稿日:2022年6月15日


事業再構築補助金の採択を受け、導入設備の選定や発注を行っています。 弊社としては過去最大規模の設備投資となり、まさに社運を賭けた!というか一緒に心中!といった感じです。 これまで社内の設備では600x1000mm程度のワークサイズが最大でしたが、このマシニングセンターは1000x2000mmまで 加工範囲が広がり、これまでできなかった加工ができる。 =これまでお付き合いのなかった顧客とつながるきっかけとなります。 楽しみです! しかし、本音は不安100%です! リスクのある設備投資をどうして行うのでしょうか? 今の設備で今現在は何とかやっていけてます。今は、、、 これは数年前にリスクを冒して設備投資をしたからです。 5年10年先を考えた時、今の設備だけでは競争力を失っていることでしょう。 次世代のためにもうひと頑張り!   結局、楽にはなりません、、、