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アイデア。よく耳にする言葉ですが、アイデアって何でしょう?頭の中のヒラメキや思いつき、と思われるかも知れません。でもそれは「発想」と呼ばれます。「アイデア」と「発想」は異なり、発想が思いつきやヒラメキを意味するのに対して、アイデアは、「問題解決のための考え方」と、私たちは考えています。
アイデアとは、「既存の要素との新しい組み合わせ」とも言われ、つまり、現状目の前にあることに対して、「どのようにより良く改善ができるか」という考えであると言えます。
ものづくりにおいて、アイデアは常に求められます。常に課題がつきものだからです。
アイデアが求められる場面 ~ 加工ができない!
ものづくりにおいて「加工ができない」には、いくつかのパターンがあります。
加工が難しい!
本当に加工が難しくて出来ない場合。すごく細くて深い穴を開ける、すごく小さな部品の精密加工などです。
納期が足りない!
次に、納期が間に合わない場合。加工はできるけども、その納期ではできない、という時ですね。
コストが合わない!
そして一番多いのがコストの問題。時間も予算もたっぷりあればできる、でも、その金額では難しいという場合。
そしてアイデアが求められるのは、まさに「コストが合わない!」そのような時です。そのような時も、加工方法の変更や、必要に応じて再設計など、アイデアを活かしてフレキシブルにご提案させていただきます。
アイデアを育成できる工場であること
アイデアはものづくりにとっての問題解決策。お客様への提案力と考え、私たちは次のことを大切にしています。
設計と製造現場を両方持つこと
設計とは製品の外観や機能を考える仕事ですが、頭の中の構想が、実際にものづくり現場でどのように加工され実現できるのか?を知らなければ良い設計ができません。例えば、この工場のあの機械で削るというところまでイメージできていれば、それに合わせた設計を行うことはコストダウン(価値の向上)に繋がります。
製造現場にとっても、それが何に使われるものなのか知らなければ、改善策の提案ができません。簡単な例ですと、四角い部品の全周を面取り指定がある図面で、一部は他の部品に組み込まれてしまうので本当は面取りの必要が無かった。などです。
設計と製造現場をともに持ち、情報のフィードバックを行うことでアイデアの源が創られていくと考えています。
発想を日頃から形にすること
こうしたらいいかな?こうしたらいいのに。と思った時に、試してみることは重要です。試してみると思っていたようにはいかなかったり、さらに工夫ができることにも気づきます。 当社では、「発想をかたちにする」ことを大切にし、設計者も製造者も、小さな改善を具現化してみることを推奨しています。
経験は大切ですが、重視しすぎないこと
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ものづくりは、とかく保守的になりがちです。誰でも失敗はしたくありませんから、過去の成功体験を繰り返す選択をしたくなります。できると分かっていることをやれば、もちろんできるのですが、それでは考えの幅が広がりません。
常に新しい技術や新しい考えが世の中には生まれています。実際のところ、トレンドだけで終わってしまうものも多いですが、新しい考えを試してみること。それから、自分たちなりにそれを解釈して、活用できそうか決めること。そのようなスタンスでいることは、とても大切だと考えています。