当社がメインとする事業は、金属切削加工と機械設計等です。金属切削加工は、企業様からの図面やデータを基に、社内のマシニングセンターで部品を製作します。また機械設計の場合も同様に企業様からの仕様を基に3DCADによる設計、加工、組立て調整、納品までの一連の業務まで行います。BtoBと呼ばれるこれらのメイン事業では、個人のお客様から部品製作や設計のご依頼をいただくという事はほとんどありません。

しかしこれらの一連の業務には、モノ作りで大切となる部分が多く含まれています。 それはBtoCと言われる個人のお客様がお店やネットで購入する商品についても同様に大切な部分であると考えます。



数年前、我々がそれらBtoBのモノ作りのスキルを活かし、BtoC向けの個人のお客様が購入される商品を作ろうと考えた際、持ちえなかったのは、企画、マーケティング、デザイン、販促、営業等の商品開発のスキルでした。所謂、モノは作れるけど、何を作ってどう売っていいのか解らないという状況です。

そこで、我々が仕事以外で長年親しんでいる趣味やライフスタイルの世界感の商品を企画、デザイン、設計し、製品化したモノであれば、持ちえない商品開発のスキルを補えるモノ作りが出来るのではないかと考えます。

我々が仕事以外で長年親しんでいるライフスタイル、それは、図らずも多くの社員が似たような嗜好を持ち、車、モータースポーツ、ロードバイク、MTB等が好きです。

それらの世界で使われる機材は、強く、美しく、剛性と耐久性があり、また使用する部品も、軽く、全て意味のある形、構造です。そして素材はカーボン(CFRP)、アルミ部品等、我々がメイン業務でも常日頃馴染みの深い材料が多く使われます。



このような商品開発の方向性検討の背景を経て、当社は2012年、「NA」iPhone4リアルカーボンケースという商品を発売し、「自社製品開発」という新規事業に参入しました。




その後、iPhoneの新機種に伴い弊社のケースも進化し、2015年にブランドも「NA」designと改め、iPhoneケースは基より社員証ホルダー、カードケース、キーホルダー、ペンダント等多くの商品開発を進める事となりました。今後も「NA」designは、我々が良いと思える企画、デザイン、設計が創造出来る限り、様々な提案を行っていきたいと考えます。



POINT

カーボン(CFRP)について

カーボン(CFRP/炭素繊維強化プラスチック)は、どの金属材料と比べても硬く、強く、非常に軽く、しかしとても高価な素材です。鉄と比較すると比重は1/4ですが、強度は10倍という事で、その特性がご理解いただけると思います。

航空機、F1、モータースポーツ、ロードバイク、ゴルフシャフト等コストよりも高性能が求められる分野で多く用いられ、カーボン繊維が織りなすその独特の美しい外観も相まって、高機能製品を象徴する部品として使用されます。「NA」designでは、製品により、つやなし黒、つやあり黒、シルバー等、色の違うCFRPをご用意しています。

キバン(基板)について

どのような電子機器にも必ず使用されるプリント基板。大変身近であるにもかかわらず目にする機会が少ないことから、なかなかこの機能美には気づきません。 「NA」designでは本物のプリント基板を製造する最新設備の国内工場で製品と全く同じ工程(材料の切断→穴あけ→パターン(回路)成形→レジスト(保護膜)成形→シルク印刷→表面処理(金フラッシュ)→外形加工→出荷検査)を経て製造される、まさにリアルなプリント基板を使用。

残念ながら回路は途中で切断しているためパーツを実装しても機能することはありませんが、プリント基板としてのクオリティは本物と何も変わらない高品質な基板を用いて、こだわりの商品を開発しています。

特製の箱に入れてお届けいたします

「NA」designの商品をお買い上げいただいたお客様には、特製の箱に入れてお届けいたします。 「NA」designのためにデザインした高級感のある特製の箱です。

デザイン設計

デザインは手書きスケッチと3DCADによるモデリング、レンダリングを併用し、納得のいく形状になるまで繰り返します。形状が決まった後、3D CADにより各部の詳細、構造を設計します。

精密機械加工

アルミ部品は3D CADで設計モデリングしたデータを基に、CAMデータを作成し、社内のマシニングセンター(※1注記、左写真参照)で切削加工します。使用するマシニングセンターは、超高性能スピンドルを使用した微細加工(Φ0.05mm~)から600×1000mmの大プレート加工まで対応可能。

※1:マシニングセンターとは、フライス削り、中ぐり、穴あけなどの違う加工を1台で行う数値制御工作機械

カーボン(CFRP)部品は 500×500×t1.5(0.5)の定尺板から一部品ずつウォータージェット(※2)で加工します。

※2:ウォータージェットとは、加圧した水を0.1mm程のノズルから噴出し、部品を切断する加工方法

手作業による組立調整

組立調整は、数名の職人が0.02mm単位でひとつずつ丁寧に行います。全ての部品、組立調整を国内で行うAll Made in Japanの製品です。

例えば全てのカードケースの組立の場合、人が感じる心地良い重さで動作させる為に、ストッパー取付部分にスラストワッシャー(※3)を使用しています。また、ストッパーは確実に閉まるように、ボールプランジャー(※4)が内蔵されています。このような部品の組立調整は、一人の職人が0.02mm単位でひとつずつ丁寧に行います。

※3:スラストワッシャーとは、摺動部に使用する、給油を必要としない機械要素部品です。
※4:ボールプランジャーとは、部品を位置決め、固定するための機械要素部品です。



本物のカーボンから切り出した高品質iPhoneケース

「NA」design は 、2012年にiPhoneケースのデザインプロジェクトとしてスタート。
現在も現行機種に対応したiPhoneケースをデザインしております。

リアルカーボンiPhoneケース

CFRP(carbon fiber reinforced plastics)炭素繊維強化プラスチックは、鉄と比較すると比重1/4、強度10倍の、近年、軽量化の切り札として注目されている新複合素材です。 次世代航空機ボーイング787の機体構造の50%には炭素繊維複合材が採用されており、その他にも、F1をはじめとするモータースポーツ・ロードバイク・釣竿・ゴルフシャフトなど、CFRPの使用用途は多岐にわたります。

各ジャンルのハイエンドにあたるモデルにもふんだんにCFRPが使用されていることからも、軽量&高強度に優れていることがわかります。 こういった複合新素材をたっぷりと使用することにより高い強度と軽量化を実現し、あなたのiPhoneを守るとともにこだわりの個性をアピールします。

Made in Japan にこだわり最新機能と高い技術力のある工場で生産。CFRPプレートをそのまま使用し、ウォータージェット加工機により精密に切断され、工業製品と同レベルの品質チェックを行った後、出荷しております。


つやあり・つやなし・シルバー、3種類のCFRPプレート
素材のCFRPプレートはつやあり・つやなし・シルバーの3種類を用意。つやありは光沢のあるつやつやとした見た目と手触りで、炭素繊維の織目模様がくっきり浮き出ます。つやなしは、クールでさらっとした印象。指紋も目立ちにくいです。シルバーはつやありで光沢がありますが、指紋も目立ちにくく、高級感のある素材です。お好みのプレートをお選びください。
iPhoneを点で支えるフローティングボス
iPhoneの四隅を8本のニトリルゴム製Oリングにより点接触で支えるフローティングボス。ケースプレートともボスのアルミ部分とも直接触れないため、iPhone本体にケースとの擦り傷が出来ません。また、ケースの中でiPhoneがゴムとの8点接触のみで浮いた構造になっているため、落下時の衝撃吸収力も抜群です。


リアルプリントキバンケース 

筐体に守られるはずのプリント基板が筐体を守るケースになった!
どんな電子機器にも必ず使用されるプリント基板。大変身近であるにもかかわらず目にする機会が少ないことから、なかなかこの機能美には気づきません。 本品は本物のプリント基板を製造する最新設備の国内工場で製品と全く同じ工程(材料の切断→穴あけ→パターン(回路)成形→レジスト(保護膜)成形→シルク印刷→表面処理(金フラッシュ)→外形加工→出荷検査)を経て製造される、まさにリアルなプリント基板を使用したケースです。 残念ながら回路は途中で切断しているためパーツを実装しても機能することはありませんが、プリント基板としてのクオリティは本物のプリント基板と何も変わらない、こだわりの製品です。


3色のプリント基板から製造されたケース
:一般的に多く普及しており、誰もが一度は目にしたことのある、まさに王道のプリント基板です。回路はこのiPhoneケースのために設計した大変高密度なものを使用しています。:近年、RoHS対応による鉛フリー化で主に識別を目的に青いレジストが使用される機会が増えています。青レジストと白いシルク印刷のクールな雰囲気に、華やかな金フラッシュが映えます。 :LEDの普及により照明関連にも多くのプリント基板が使われています。この色は主にプリント基板を目立たせたくない場合や反射を嫌う場合に使用されます。金フラッシュ表面仕上げは腐食防止の他、微細パーツの実装にも有効な特殊処理です。


POINT

iPhoneケースのアクセント部品
堅牢で軽量、衝撃にも強いCFRP iPhoneケース
硬くて軽いCFRPプレートの特徴を生かした、2枚のプレートとiPhoneを四隅で支えるフローティングボスをネジ留めして組み立てる、3パーツ構成。 OリングのみでiPhoneを支え、プレートとiPhoneに隙間があるにも関わらずケースとして成立しているのは、硬いけれど柔軟性があるCFRPプレートのおかげです(キバンプレートもガラス繊維が入っているため硬く、柔軟性もあります)。
塗装処理でつややかさが増したボス
様々なカラーで自分の個性を主張する、iPhoneケースのアクセント部品
本体にアクセントを加える7色のボスと2色のネジ。 本体・ボス・ネジを組み合わせることにより、多数の組み合わせからお好きなデザインをお選びいただけます。 表裏のCFRPプレートを締結するボスには高強度アルミ材(ジュラルミンA2017)を採用、NC旋盤により高精度精密切削加工。勿論このジャケットのための専用設計です。ボスはネジ穴が偏った位置にあるため、iPhoneを緩み無くしっかりと固定することが出来ます。
点で支えるフローティングボス
Design Project of Small Factory
まだ「NA」designというブランド誕生前の2012年、東京・八王子市の町工場「株式会社ナラハラオートテクニカル」が、それまで培ってきた精密機械加工、機械設計等の技術を生かして機能美を追求したiPhoneケースを開発しました。 普段はあまり目にしない、目に入っても気に留めない、アルミやネジ、基板といった裏方の素材を使ってデザインされたiPhoneケースには、Small Factoryならではの個性が宿っています。

特製の箱
特製の箱に入れてお届けいたします
iPhoneケースをお買い上げいただいたお客様には、ケース表面の作製時に発生する端材を加工したカーボンプレートのキーホルダー、ネジどめに使用する六角レンチをお付けし、特製の箱に入れて一緒にお届けいたします。
製造工程
Made in Japan。車やバイク、光学系の装置や医療機器に使用される部品を加工している高いクオリティで、存在感ある部品の製造を行います。あえて切削加工跡を残すことで、スタイリッシュなデザインの中にも力強さを表現しています。→ 加工方法について
メディア紹介
新聞、雑誌、Webなどのメディアに多数掲載されています。 → メディア掲載


ITEMS